好意と受け取ってみる

Sさん 「相手の言葉を全て好意からだと受け取ってみる」と提案しましたが、まだ実感していただけないかな。確かに、本当は悪意で言っているかもしれないのに、それを全部善意からだと考えるのは「おめでたい」人間に思えるかもしれませんね。でもね、して欲しいのは「自分の気持ち」をちょっと脇に置いてみて、いくつかの「物語り」を作ってみることなんです。Sさんは6ヶ月の休暇を認められたのに3ヶ月で復帰したのですから、実際には職場の方々も気を使っていると思うんですよ。実際、ご自分でも入院前の働き方と比べたらご自分をもどかしく感じることでしょう。でもSさんの以前の職責を担っている後輩にあなたが言ったことに対して「まず身体を治して下さいよ!・・・云々」と言われて「彼にとって私が完治するということは、以前のようにがむしゃらに働けるようになる事。以前のように倒れるまで働けるようにならなければ治ったとは言えないのか」と受け取ってしまうのは、あなたにとってもマイナスだと思うんです。だって再びあなたが「倒れるまで働く」なんてこと、誰に取ってどんな意味があるんですか?
「好意からだと受け取ってみる」というのは、例えば・・・「彼にとって私が完治するということは、彼が安心して私に相談できるように明るくしていること」だとか「今さら私ががむしゃらに倒れるまで働いたら、職場の空気を脅かしてしまうのでは?」とか「考えてみる(想像してみる)」ことなんです。そして今はどちらの考え方をしたほうがSさんの精神衛生上楽かな?ということを感じてみて下さい。
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