やり遂げる

Wさん 「自分にとって『やり遂げる』ってどこまでなんだろう・・・」っていう疑問ですか。「何なんだろう?」ではなくて「どこまでなんだろう?」という所に、目標の置き方をこれまでどうしていらしたのかな?ということが知りたくなりました。これまでのお話を伺って、現在お持ちの「不足感」が、もしかしたら目標を達成しても実は「さほどの事ではない」と気がついてしまったのではないかと。例えば作家がなんらかの「賞」を受賞しても、それは決して成功へのパスポートではなく、保証が得られることでもない、ということのように。
誰かに押し付けられた目標設定ではなく、自分で決めたことだと言う事が支えになってきたのだと思いますが、自分で付けたのだとしても、目の前に人参をぶら下げてそれに向かって走るというのも、または「一生をかけた大仕事」という前提を掲げるのも苦しくなる時期があるのではないでしょうか。
ちょっと切り替えてみたら、じつは目の前は「すべきこと」が満載で貴方を待っているのではありませんか?相撲の事には詳しい訳ではありませんが、インタビュアーが「どうですか、何を考えて明日から土俵にあがりますか?」と水を向けるのに対して「いや、一番一番、前にでるだけっす」とか答えてますよね。心の中では「優勝を目指すのは前提だぜ」と思っていてもです。いえ、思っているからこそはやらないで、という教えが隠されているんでしょうね。