たとえば完璧について

「何故あの人とうまくいかないのかがわからない」・・・Lさん、誰でもが持った事のある疑問だと思います。
もちろん相性だとか、タイプだとか、確かにそれが合わないのだけれど、茫漠とした抽象概念でそう思っても直接毎日接する職場の中で、それだけでは済まされないという気持ちも痛いほどわかります。
こんな風に考えてみたらどうでしょう。「人は同じ事を聞いても、自分とは全く違った受け取り方をするかもしれない」と。。。「わかり方が違う」んですね。もしかしたら、その方はLさんが考えた(予想)とおりの「反応」ではないことを「わかってないことなんだ」と思ってしまう。これがわかってアプローチの方法を変えただけで、ずいぶん人間関係が改善した例は多いんですよ。
そうそう、これを言うと「相手の身になって考えろということですね」と模範解答を言う方もいらっしゃるのだけれど、私はそんなの、無理だと思う。それよりも自分がどういう解答なら理解(満足)すると決めていたのかを見直すのは、自分のことだからしやすいんじゃないかしら。
昔、友人たちと話をしていて「完璧な人間なんかいたらおもしろくない奴だ」という人がいたの。私は彼の言ってる「完璧」って、幕の内弁当みたいにカキッと「決まっちゃってるイメージ」なだけで、私が考える「完璧」は「どんなことにも柔軟に対応して変化をしていけるけど、きっと芯のところは変わらない確信を持っている」というイメージだったので「完璧って『そうあるもの』ではなくて『目指すもの』じゃない?」って言ったんだけど、その彼には通じなくて周りではウンウンとうなづいていた人がいましたよ。参考になりますか?