コラボレーション・ワークについて(続き

Cさん コラボレーション・ワークという言葉で私が真っ先に思い浮かべるのはバウハウスなんです。バウハウスへの評価は、合理主義的・機能主義的な局面が強調されるきらいがありますが、私の中では「深い芸術衝動と総合建築が結びつこうとした共同体」のようなイメージが強いのです。
中学の時に大好きになった画家のパウル・クレーが、マイスターの一人としてバウハウスに招聘されていた事を大人になってから知った時には感動しました。私の中では画家とは孤高の作業なのですが、その画家が革新的な社会性や生活様式を模索する共同体にコミットするだけの魅力がバウハウスにはあったのだろうと。
「最終の目標は製品ではなくて人間だ」と言ったのはやはりマイスターのひとりであったモホイ・ノディですが、人間の物質的な必要性と同等かそれ以上に、精神的な必要をも理解しようとした試み、それがこれからのコラボレーション・ワークに生かせていけたらと思うのです。
http://www.cos-com.com