独立・起業について

Oさん 「自分のやろうとしていることが資格を撮ったからと言ってうまくいくものではないということも含めて、いざ独り立ちをしようと思えるにはどうしたらいいか」という事ですが、資格の取得までもうすぐなのですね。Oさんの質問のうち、会社づくりの具体的な方法論は今は横に置くとして、私がかつて勇気をいただいたエピソードをプレゼントしますね。その頃私は「人それぞれが資質を引き出して相応しい仕事に目覚めていく環境を作る」というおこがましい目標を生業にしたくて、その準備を進めていました。
その時、ある方から紹介していただいた企業コンサルタントであり、大きなイベントのプロデュースなども手掛けていらした方のコメントです。当時、63歳の方でした。
「僕の知っている世界の話でいえば、世の中は“物を作る人間”と“それを使う人間”でなりたっている。その場合の“物”だけれど、たとえば松下幸之助の場合を考えてみると、最初は電気のソケットという、“そういう物があったらいいのに”とする一般の要求の“半歩先”を発想してあれだけ伸びた。ファッションとか、僕のやる博覧会のようなイベントはもう少しクリエイティブだから、一般の要求より“二歩先”くらいが受け入れられる。目に見える夢を与えられるからね。貴女がやろうとしていることは、その僕からみても“10歩先”の話かもしれない。でも、貴女はやるんじゃないかな。それを必要としている人がいるからね」当時の私にとっては、「マーケティングが必要!」と諫めて下さる方に勝る言葉でしたし、他の方からいわれた“30代のはじめで、これがライフワークだと思えるものに出会った人は幸せ”。という言葉とともに、鮮やかに蘇るお話しです。何かヒントになれば幸いです。
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