主観と客観

Sさん 「客観的な意見が言えるようになりたい」とのことですが、それはご自分が主観に捉われていると感じるからですか?それとも人から「主観的だ」と指摘されるから?
私が注意しなくてはならないと思うことは「客観的だから認める」とか「主観が交じっていないから冷静」だとする認め方の中に、実は「客観的事実だとされているから正しい」という判断があるということです。
主観には、価値判断があったり、好き嫌いの感情も入る、敵味方の考え方さえ入るとされますが、だからこそ「そんな主観もあるんだ」というものの見方ができる。これが「客観視」なのに、「客観的意見」と言った途端に「すべからく正しい意見とみなされる」というほうがおかしいとは思いませんか?
私が「対話」という言い方を重視するのは、お互いの主観を客観視することができるところから、新しい考えが導き出される可能性があるからです。
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